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世界中の美食家が憧れる「神戸ビーフ」。その圧倒的なブランド力と品質を支えているのは、年に一度、兵庫県内の選ばれし牛たちが集う「兵庫県畜産共進会」です。
生産者にとって、ここはただの品評会ではありません。牛が生まれてからの3年以上もの日々の努力が試される、まさに和牛界のオリンピック。張り詰めた緊張感の中、但馬牛の美と質を競い合う真剣勝負の舞台です。
今年は記念すべき第107回大会。 この大舞台で、私たち西脇市黒田庄町の川岸牧場から出品した「わかてるひめ」号が、見事【雌肉牛の部 最優秀賞2席】という輝かしい評価をいただきました。
今回は、受賞の喜びと共に、なぜこの牛が高く評価されたのか、そのこだわりの裏側を少しだけ解説します。
兵庫県畜産共進会とは
兵庫県畜産共進会は、兵庫県で育てられている和牛、特に但馬牛の品質を競い合うために開かれる伝統的な品評会です。
明治時代から続く歴史ある行事で、毎年、繁殖用の牛や肉牛が集まり、体つきや肉質、血統などについて専門家が丁寧に審査します。
審査のあとには、優れた牛が競りにかけられることも多く、生産者の技術や日頃の努力が評価として表れる場にもなっています。
兵庫県の和牛ブランドを支え続ける、非常に重要なイベントです。
共進会の様子:



第107回大会での快挙!川岸牧場の「わかてるひめ」
数ある出品牛の中で、審査員の目を釘付けにした一頭。それが川岸牧場の手塩にかけて育てた「わかてるひめ」です。
受賞牛プロフィール
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賞歴: 第107回兵庫県畜産共進会 雌肉牛の部 最優秀賞2席
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号名: わかてるひめ
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月齢: 38ヶ月(長期肥育)
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血統: 丸若土井 / 芳山土井 / 照長土井
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肥育者: 川岸牧場(西脇市黒田庄町)

なぜ厳しい審査が行われるのか?
共進会では、ただ牛が大きければ良いわけではありません。専門の審査員が、以下のポイントを厳しくチェックし、神戸ビーフとしての資質を見極めます。
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体格・均整: 骨格のバランスや、美しいシルエット。
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肉質(サシ・色・きめ): 芸術的な霜降りと、鮮やかな小豆色の肉色。
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品位: 牛が持つオーラや毛並みの艶。
今回受賞した「わかてるひめ」は、これらの厳しい基準をクリアし、但馬牛としての理想的な姿を体現していたと言えるでしょう。

なぜ「わかてるひめ」は評価されたのか?3つの理由
1. 常識を超える「月齢38ヶ月」の長期肥育
通常、黒毛和牛は28〜30ヶ月程度で出荷されることが多い中、「わかてるひめ」は38ヶ月という長い歳月をかけて育てられました。 牛を長く飼うことは、病気や事故のリスクが増え、コストも嵩むため、非常に高度な技術と覚悟が必要です。
しかし、長く育てることでしか出せない味があります。 熟成された赤身の旨味、融点が低く口の中でスッと溶ける脂、そして焼いた時に立ち昇る芳醇な香り。「効率よりも、味の極みを目指す」という私たちの信念が、この月齢に表れています。
2. 但馬牛の正統「土井(どい)」の血統
血統にもご注目ください。父に「丸若土井」、母の父に「芳山土井」を持つ、但馬牛の中でも名門中の名門とされる血統です。 体は小ぶりになりがちですが、その分、肉質は極めて繊細で、これぞ但馬牛という「資質」を持っています。この優れた血統のポテンシャルを、日々の管理で最大限に引き出しました。
3. 愛情が生む「品位」
共進会の審査では、単なる体の大きさだけでなく「品位」や「風格」も問われます。 毛並みの艶(つや)、穏やかな目つき、堂々とした立ち姿。これらは、ストレスのない環境で、生産者からどれだけ愛情を受けて育ったかの証でもあります。 「わかてるひめ」が見せた落ち着きと美しさは、黒田庄の豊かな自然とスタッフの愛情の結晶です。
最優秀賞受賞神戸ビーフをお取り寄せ
共進会で高く評価された血統と肥育技術を活かした、川岸牧場自慢の最優秀賞受賞神戸牛を、数量限定でオンラインにてご購入いただけます。
これからも、感動するお肉を食卓へ
第107回兵庫県畜産共進会での「最優秀賞2席」受賞。 これは私たち川岸牧場にとって大きな誇りであると同時に、これからも「本物の但馬牛・神戸ビーフ」を追求し続けるという、皆様への約束でもあります。
これからも、一頭一頭に愛情を注ぎ、食べた瞬間に笑顔がこぼれるような最高のお肉をお届けできるよう、川岸畜産・川岸牧場一同、精進してまいります。
この記事の著者
株式会社 川岸畜産
| 本社所在地 | 〒677-0016 兵庫県西脇市高田井町342-1 |
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| 電話番号 | 0795-24-1229 |
| オンライン販売サイト | https://kobebeef-kawagishi.com/ |